逆説の日本史ケガレ思想と差別の謎

  • 2018年11月28日
  • 2019年4月27日
  • 歴史

この記事の概要:

逆説の日本史ケガレ思想と差別の謎では日本人はどうしてこうも綺麗好きなのでしょうか。除菌に熱心です。日本人の根底にあるものは、ケガレ思想でした。何度も聞く例えですが、お父さんが大事に長年使っていた湯のみ茶碗を娘に贈ることにおいて、いくら血の繋がった父親のと言え娘は、遠慮するのです。


1. 消毒しても消えないケガレ

煮沸消毒すれば、物理的に汚れは全て消えて無くなります。しかしながら、目に見えないケガレはどんなことをしても消えないのです。日本人は、誰も使用していない新品の湯のみ時茶碗でなければ個人のものとして使用できません。それだけに、目に見えないケガレ思想という考えが和のものには染み付いているのです。

ところが洋食器であれば、そんなケガレの思想など微塵もなく人が使用したものは、洗いさえすれば使用でき流のは、とても不思議です。

和食器を使用する和の文化には、ケガレ思想というものが根づいていて離れないようです。


2. 言霊思想

もう一つは言霊思想です。言葉を発すればその通りになるという言霊思想が信仰として日本人の心の中には深く根づいているようなのです。

不吉なことは一切口に出せないから、危ない状況を予測して止めることが出来なくなります。先の世界大戦はその一例でした。「負けるかもしれない」などど口にでもしたら「不吉なことを言うな」と怒鳴られて非国民扱いされてしまったのでした。

その結果、最低最悪な組織によって日本は敗戦し、全てを失ったのです。その敗戦は、今も続いていて、独立できない状態が続いています。


3. ケガレ思想

究極のケガレ思想は、死穢(しえ)です。日本人は死者に接するのを忌み嫌っていました。その死者に最も接する人々というのが、軍人だったのです。

そのため日本人は、昔から軍人を嫌っていました。人を殺める立場にある軍人は、ケガレていると大和民族が日本に来てから思われ続けています。

朝鮮半島・白村江の戦の後、唐・新羅の侵攻に備え、朝廷は軍隊を強化していましたが、平安時代に入ると、唐との国交が開かれ、侵攻される危険がなくなりました。

唐・新羅からの防衛のために組織された防人(さきもり)をはじめ、朝廷に属する軍隊が縮小されはじめたのです。

財政的な浪費を抑えることや近隣との友好関係が軍縮に繋がったと考えられますが、根本的なものはケガレ思想にあります。

※:死穢 【しえ】死の穢れのこと。古代・中世において死は恐怖の対象と見られ、死は伝染すると信じられた。死体、それと接する遺族は死穢に染まっていると考えられ、清められるべきものと考えられた。葬式に出た者が家に入るとき清めをした。遺族が忌中の間こもったのは清まる時間が必要との考えもあったから。


4. 憲法9条

今も議論が続けらえている憲法9条。軍隊を持っている日本は確かに憲法に違反しています。

軍隊がなくてもいいと思っている国民は日本だけらしのです。国民を守る防衛手段を放棄していいのでしょうか。

だから、憲法9条の改正が必要なのです。

ある意見では、生存権は憲法の上にあり、日本国民を守るために軍隊があるということは、憲法を超えた範囲にあるので、軍隊があることは何の問題にもならないということです。そのため憲法を改訂しなくても、自衛隊は合憲であり、今のままで十分だというのです。

外国からの侵略があったら、警察のような軽装備で国民を守れるのでしょうか。多くの人が先の世界大戦のようなことが軍隊によってまた起きることを危惧しているのは確かです。

だから、軍隊に歯止めをかける強力な憲法、法律が必要なのです。

人間の体にも防衛手段があります。大腸菌は汚いからいらないという人がいますが、大腸菌は、外からの菌をやっつける働きがあることを知らない人も多いようです。

綺麗好きすぎる日本人は、除菌石鹸、除菌スプレー、ウォシュレットなどを大量に使用して腸内細菌が偏ってしまっています。それで、免疫力を失いました。これもケガレ思想なのでしょうか。

ケガレ思想が、共存共栄の道を絶っているのかもしれません。


まとめ

日本人には古代からケガレ思想が染み付いている。

ケガレ思想と同様に言霊思想が生きづいている。

日本人は昔からケガレ思想の影響で軍人を嫌っている。


このオーディオブックに関する関連アイティム

逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎

ケガレ―差別思想の深層

まがたま羨顔 洗顔 石鹸 AAAランクヘナ


作品紹介

★第4巻も、巻末に著者・井沢元彦氏によるミニ講義を収録!
audiobook.jpでしかお聴きいただけない貴重な音源です。★

累計500万部突破の、大人気歴史ノンフィクションシリーズから
封印された歴史をウラ側から読み解く第4弾! 

日本人の「平和意識」には、ケガレ思想に基づく偏見があり、
特に軍隊というものに対する見方が極めて厳しく、
「軍隊無用論」のような、世界の常識では有り得ない空理空論をもてあそぶ傾向が強い。

また、差別意識を生むケガレ忌避思想を解明し、その精神性の本質に迫る。

逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎
最新情報をチェックしよう!

歴史の最新記事8件

>オーディオブック で可能になること

オーディオブック で可能になること

隙間時間を生かして、通勤・通学・洗濯物干し・洗濯物たたみ・家庭菜園をしながら・ランニング・散歩を楽しみながら聞いているとひらめきも生まれます。

大切な時間をインプットの時間に是非活用してみてください。

CTR IMG